「天の魚」復活プロジェクト趣意書
ひとり芝居「天の魚」復活に向け、正式なプロジェクト趣意書ができあがりました。
公式サイトにも載せましたが、ここにもアップしておきます。
詳細は公式サイトもご参照下さい。
なお今回はお知らせの意味で多数のブログにTBさせていただいております。ご迷惑でしたらお手数ですが削除してくださいませ。
6/24付記:賛同人の方々が確定いたしましたので、あらためてお名前を付記させていただいてアップします。
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ひとり芝居「天の魚」復活プロジェクト・趣意書
砂田明という演劇家のことをご存知でしょうか。
1970年。戦後高度経済成長の頂点とも言えるこの頃、日本は消費社会を謳歌し、大阪の万国博覧会には全国から訪れた人々が溢れていました。「豊かな社会」の到来や「人類の進歩と調和」という楽天的なスローガンが叫ばれていたそんな一時期に、それらのスローガンの陰で垂れ流されてきた毒に苦しむ幾多の人々の、いのちのための長い闘いもまた、大きなうねりとなって私たちを震撼させていたことを、みなさんは思い出すでしょうか。
この年、東京の舞台人として活動していた砂田明さんは、石牟礼道子さんの『苦海浄土』に導かれるように、無数の被害者を出した水俣病の爆心地へと向けて、巡礼の旅に出立します。そして、やがて水俣の地に居を定め、こんどは『苦海浄土』の一章を演劇化したひとり芝居「天の魚(てんのいお)」を演じながら、十数年にわたって全国を行脚することになるのです。それは、水俣の美しい海と山の光景、しかしまた、水面の下で水銀に冒された光景の悲しみを、病に倒れた人々の深い痛みと刺すような問いかけを、魚たち、動物たち、草木たちの霊を、それに、すべての生命が共生する世界への想いを、身体ひとつに宿しながら、あらゆる人々の魂を揺さぶりつづける舞台であり、闘いの旅でした。
砂田明さんが旅半ばにして65年の生涯を閉じてから今年ではや13年。水俣病の「公式発見」からはすでに半世紀の歳月が経過しようとしています。けれども、水俣病はまだ終わってはいません。患者の皆さんの苦闘がいまなお続いているのと同時に、水俣を考え続けることの普遍性、重要性がますます感じられてきているとさえ言えるのではないでしょうか。そんななか、私たちは砂田さんの志を継いで、あらたな「天の魚」を舞台に上せようという思いを手放さずに今日まで過ごしてきました。
そしてこの度、砂田さんに演劇の教えを受け、また、砂田さんの芝居を陰で支え見守ってきた俳優の川島宏知(小松敏宏)から、この舞台をふたたび演じたいという申し出を得ることができました。これを受けて私たちは、川島宏知によるひとり芝居「天の魚」復活プロジェクトをスタートさせます。初演は本年9月15~24日、和光大学で催される水俣・和光大学展にて、本公演は来年秋ごろを予定しています。
つきましては、皆様がたのご支援、ご協力のほどを心からお願いする次第です。
2006年6月 東京不知火座/代表・岡村春彦(文責:星埜守之)
賛同人(50音順・敬称略)
石牟礼道子(作家・原作者)
緒方正人(漁師)
最首悟(環境哲学・和光大学)
砂田エミ子(砂田氏遺族・脚本著作権者)
土本典昭(映画監督)
時枝俊江(映画監督)
旗野秀人(新潟・冥土のみやげ企画)
原田正純(医師・熊本学園大学)
渡辺京二(評論家)
東京不知火座連絡先:〒166-0003 東京都杉並区高円寺南5-21-5-608 宮本写真事務所
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