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原田正純さんのお話

化学史学会シンポジウムに座員数名が参加し、原田正純さんにお会いして賛同人をおひきうけいただきました。

シンポジウムでのお話は、「胎児性水俣病の教訓」というタイトルでしたが、むしろ、よりひろく胎児への化学物質の影響にかかわる内容でした。以下、管理人の印象に残った点です。

水俣病研究の初期、当時は胎盤を毒物が通過するとは考えられていなかったため、胎児性の証明に時間がかかったこと、新潟水俣病の発生に愕然としたこと。母親が摂取した有機水銀が胎児に蓄積し、胎児は重症になるが母親は症状が軽いこと、それを「この子が水銀を吸い取ってくれたから私は何ともないんだ」と母親たちが表現していること。


新潟では早くに原因が確定し、住民の健診の結果、毛髪水銀値の高い妊婦には出産しないよう勧めた結果、胎児性の認定患者は一人しかいない。これを、新潟では胎児性患者が出なくてよかった、というふうに評価できるのだろうか、という疑問。

アメリカで、メチル水銀で消毒された麦を餌にした豚の肉を食べてこどもが小児性・胎児性の水俣病を発症した家族。母親はやはり軽症で「自分がこの子たちの世話ができるように、神様が自分だけ軽くしてくださったのだ」と語ったこと。

カネミ油症の「黒い赤ちゃん」(原因はダイオキシンなどの有機塩素化合物)。摂取して3年後になっても生まれている。有機塩素化合物はなかなか排泄されないので、言わば胎児を通じて排泄されているという矛盾。

ベトナムの枯葉剤被害。完全な因果関係の証明は非常に難しいけれど、先天異常は極めて多いということ。ベトくん・ドクくんのような結合体双生児も多く、生き残っているのは数組にすぎない。その他の障害児も多いが、村の中で差別されることなく一緒になって遊んでいるのが救いだった、ということ。

胎盤は胎児を毒物から護ってきたはずなのに、近年開発された化学物質はそれを通り抜け、胎児の育つ環境を汚染してしまう。ただ、一部で言われるような、「こういう子が生まれてしまうから、そうならないために環境保護を」という言い方はおかしいと思う。この子たちのいのちの価値が低いわけではなく、生まれてはならない子であるというわけではない。

当初から胎児性の患者さん・そのご家族とずっとつきあっておられる原田さんらしいお話でした。


管理人のひとりごと | コメント(0) | トラックバック(0)2006/06/20(火)18:40

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